
【決勝戦】
10時キックオフ
花水FC 対 WOFオールスターズ
レポート~決勝進出が決まってからの1週間~
先週、10/17 準々決勝、準決勝と逆転勝ちでなんとか勝ち上がってきたWOFオールスターズ。決勝戦で対決するのは、6月のジュニアカップ王者・花水FCとの対戦。
実は、この決勝戦のカード。WOFサッカークラブとしては、特別な意味を持っていた対戦カードでした。
その理由は、WOFが幼児サッカークラブを立ち上げた時の幼児クラブは時代の教え子達が、3人花水FCに所属していて、彼らとは約3年前、「平塚市内のサッカー大会でいつか戦おう」と約束を誓いました。
まさに、その約束の日がこの市長杯の決勝戦となったのです。
とは言え、WOFオールスターズは4年生が6人、3年生が7人と、4年生が半分しかしないような状況。
両チームの今大会の勝ち上がり方を比べても分かるとおり、予選リーグはWOFに分があるものの、決勝トーナメントの勝ちあがり方を比較すれば、花水FCの優勝はやらずしても決まっているような状況。
もっと言ってしまえば、10/17に対戦していたら、決勝トーナメントで花水FCと対戦した、松ヶ丘、金田以上に点差をつけられて負けていた可能性が非常に高いといって過言ではないチーム力しかWOFは持っていませんでした。
「1週間で何が出来るのか?何をすべきなのか?」
決勝戦進出が決まってからコーチングスタッフは、一食触発寸前の状態でこの1週間でどれだけ差を縮められるか、そしてひっくり返せるかについて悩み続けました。
選手達も口では「優勝したい」とは言うものの、この1週間で死に物狂いで練習してでも優勝したいという選手はひとりもおらず、そこそこの練習はするものの、このままでは差が一向に縮まらない。しかし、決勝戦までの時間は刻一刻と迫っていく。
実際、そして平日の指導を任されていた現場監督のコーチは、実力差が縮まらないこと、選手の気持ちが一向に高ぶらないことに焦りと苛立ちを感じ、勝負を捨てかけていたのは事実。
しかし、この判断・行動は非情なものではないのです。いくらコーチ陣が気合を入れたところで、あくまでも戦うのは子ども達。
選手本人達がそんなにやる気がないのに「優勝するために頑張るぞ」といったところで、それは強制にしかならないのですから。だからこそ、もうどうしようもない状況である事を大人達は受け入れるしかなくなってきていたのです。
子ども達に気持ちがないのに、無理やり大人達が気合を入れていても空回りし、結果として最悪の結果を招くことを我々は6月のジュニアカップ→県西大会進出→県西大会1回戦敗退 という経験から学んだコーチングスタッフ、最後まで諦めずに何か策はないものかと考えても一向に打開策は見つからない。
完全に諦めかけていた決勝戦2日前。市長杯の担当監督からある提案を受けたところから事態は一変する。
「やっぱり最後まで諦めずにもがき苦しんででも、相手の喉下に噛み付くぐらい悪あがきしてやろうじゃないか。」
やはり、勝負は最後まで捨ててはいけない。あらゆる可能性を考慮し寝ずに分析をし、見た目、どこにもないであろう花水FCの弱点の分析、攻撃方法、そしてWOFオールスターズの選手一人一人の特性と弱点の洗い出しによる作戦作りを行った。
前日、最後に午前中に試合形式の最終チェックを行うが、彼らのその淡々としたプレーの数々を見て、勝てる見込みをまったく感じることができず、練習は終了。
それでも、最後まで諦めず選手たちを呼び、ミーティングを行う。
しかし、期待できるだけの変化も感じられず、決勝戦のことなどどのくらい頭にあるのか分からないほど笑いながらサッカーとは関係ないことを話している子ども達。
「やることはやったが、ダメだったな。何も変わりはしなかったな。」
諦めたその時だった。
1人の選手がこう言った。
「今日、僕はこれから帰らずに夜サッカーの練習に行きます。」
そのとき、歴史までは動かなかったが、ひとつの突破口が開いた。
そして、私は彼に残り2時間みっちり、その選手にセンターバックとしての守り方を指導した。
実際、本人の意思によって来ただけあって、非常にその2時間の指導は有意義なものになった。
「君が、40分間集中して今日教わったことをやり続けられたら、優勝することもできるだろう。」
実際、その言葉に嘘偽りはなく、本当にそれだけのプレーが出来れば勝てるかもしれないと言う勝ち目がここにきてようやく見えたのだ。
しかし、彼ひとりがやる気になったところで優勝できるのであれば、そうじゃなくても優勝できる。
やはり、チーム全体がそれこそ必死になって食ってかかれない限り、周囲の予想を覆すサッカーをすることは現時点でも不可能。
最後に、もうひと刺激入れなくては。失敗したら逆にモチベーションが低下する危険もあったが、何もやらなければそのまま終わってしまう。そして試合当日、最後の最後である刺激を与えた。
決勝戦当日
さて、10/24.もうあがく時間もなくなった、決勝戦当日。
大神グラウンドでは3位決定戦が行われていた。そして決勝で戦う2チームの試合前の状況は非常に対称的だった。
花水FCは全員で、ドッジボールをしてワイワイやっている。
緊張感を選手達に与えず、普段どおりのプレーをすれば勝てる。という考えからのアップを取っているのだろう。
正直なところ、普段どおりの戦い方をすれば、これまで無敗のジュニアカップ王者・花水FCの優勝は間違いない。
場の雰囲気も、楽しそうにやっている花水FCに流れかけていた。
正直、この時点でもWOFオールスターズ陣営は追い込まれていた。
ここで子ども達に罵声でも浴びせて「このままじゃ勝てないぞ」とコーチが吠えれば、
「ああ、ああ、可愛そうにWOFの子達。。。それに比べて花水FCは楽しそうで強いし、大人に振り回されているWOFの子達は見ていられない。」
などと言われかねない。そうなったら、見えない術中に嵌ったも同然だ。
しかし、こちらはドッジボールをやれるほど余裕はない。「必死」の気持ちで戦わない限り勝ち目がないのだから。
だが、当日こういう感じの場の雰囲気が作られることは想定内だった。
なので、私は2つの手法を用いて、場の雰囲気を持っていかれずに、そしてWOFの選手達に極力必死の気持ちを出せるための「ある言葉」をかけた。
それによって、WOFオールスターズの選手達もようやくほんの少しではあるが、気持ちにスイッチが入り始めた。
そして主審の笛が鳴り整列。
後は、子ども達を信じるしかない。
横並びになった両チーム。1年生を起用していることもあるが、体格差は歴然。
それを見ただけでもこちらに勝ち目を感じられない。
そして、試合開始。
作戦通り、花水FCの攻撃を封じ続けるWOFオールスターズ。前半は非常に集中してほとんど危ない状態もなく守りきった。
そして守っただけではなく、攻撃にも何度か転じた。
しかし、こちらのオフェンス陣がトラップからシュートまでの動きにもたつき、こちらもシュートがほとんど打てなかった。
前日の夜までひとりでDFの練習に来たセンターバックを中心に、そしてこの市長杯からキーパーに変わったキーパーの頑張り、そして全体のカバーリングの意識で守りは非常に素晴らしかった。
ハーフタイム。場の空気はなんとも言いがたい空気の重さ、どちらが有利とも言えないその試合展開に観客達は固唾を呑んでいた。
そして後半戦。
一進一退の攻防が続く。
ものの、両チーム点が入らない。。。
後半、WOFはフォワードを替えて勝負に出たが、いまいち功を奏さなかった。
そして、試合終了の笛。決勝戦はこの後10分1本の延長戦がある。
お互い選手の集中力は正直保たれていない。この10分で勝負が決まりそうな空気も流れていた。
延長が始まり、花水FCが怒涛の攻撃を仕掛けるが、それを凌ぐWOF。
WOFも攻撃を凌いだ後、決定的なスルーパスがFWに送られたが、決めきれず5分が過ぎ、コートチェンジ。
残り5分の勝負で、はじめに仕掛けたのはWOFだった。キーパーと1対1の決定的な状況で放たれたシュートは惜しくもゴールの枠を捉えきれず。
そして、その直後の花水FCの攻撃。DFの一瞬の隙をついての波状攻撃に押し込まれ、ついに失点してしまう。
相手チームの観客からの割れんばかりの歓声は、今でも頭に残っているほど。
「まだ時間はある。大丈夫だ。」
監督からの声が選手にかかった。その声と同様に諦めない選手がどれだけいたのだろうか?
ジュニアカップも準決勝でも、県西大会の1回戦でも彼らは、試合終了間際に点を入れられた。それをひっくり返すことなど出来なかった。
この市長杯で彼らが1番学んだこと。それは、
「試合終了の笛が鳴るまで、俺たちは絶対に試合を捨てない。」
それは、準々決勝のアルファ戦で0-2から追いつき、準決勝の崇善FCとの戦いでは1-2の状況を後半で3-2にひっくり返したその経験が、ここでWOFの選手達に味方するのか、
それとも、、、
残り時間約2分。しかも45分以上戦い続け集中力も散漫な選手達が、ここから諦めず戦って追いつく可能性などあるのか。
必死に食い下がるWOF。最後の可能性を信じ続け攻撃。
キーパーと交錯しよもやPKかと思われたプレーは、反対にこちらのファール。
これが最後のチャンスだったんだなと、誰も思ったそのとき、奇跡が起こった。
WOFのオフェンスが相手から奪って蹴り上げたミドルシュートがキーパーを越え、ゴールに突き刺さったのだ。。。
正直、入ったことは覚えているがその後は何がどうなったのか分からないほど湧き上がる歓声。そして歓喜。
奇跡の同点ゴールを奪ったが、その直後試合終了の笛は鳴り、PK合戦へ。
2年前も、彼らはフットサル大会で彼らとPK合戦による勝負で負け準優勝。今回は勝てるのか?
しかし、その期待とは裏腹に、PK合戦を花水FCが制し、優勝。WOFは惜しくも準優勝に終わった。
負けは負け。
しかし、この試合の興奮と感動を見ていた人達はこの試合の言葉では言い表せられないもろもろの感情を忘れないことだろう。
プロの試合でもなかなか見ることが出来ない真剣勝負に、選手も観客も魅了された素晴らしい試合だった。
両チームの選手の健闘を称えたい。
そして、WOFの選手はジュニアカップ3位、市長杯準優勝、
選手権では今度こそ優勝できるだけの気迫のこもったサッカーが、できるよう期待しています。
良いプレーも沢山あったけど、「ここでもうひと踏ん張りできていれば勝てたよな。。。」という場面も沢山あったのだから。
満足して終わるか、これをステップにさらなる上を目指すかは選手個々の気持ちに委ねられているのだから。
WOFオールスターズスタッフ一同
【決勝戦】
10時キックオフ
花水FC 対 WOFオールスターズ
結果
優勝 花水FC
準優勝 WOFオールスターズ
前半
0-0
後半
0-0
延長戦
1-1
PK戦
○3-1●

残念ながら、広島へ引っ越したこうすけ、転校するはるたに金メダルをプレゼントすることは出来なかった。
※18番のユニフォームは10月に広島に引っ越したこうすけの背番号
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小学生のサッカーの活動です。 |
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W.O.F平塚幼児サッカークラブは、平塚市内では現在、唯一神奈川県サッカー協会に加盟して登録している本格的な活動をしている幼児単体のサッカークラブです。 |
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中学生から大人達によって活動しているサッカークラブです。 |

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